キャッサバ粉ってタピオカ粉と違うの?

◆キャッサバ粉ってタピオカ粉と違うの?

違うんです!

そもそも、キャッサバってなに?
いも類の一種。
トウダイグサ目トウダイグサ科イモノキ属の熱帯性植物で、和名はイモノキ(芋の木)とのこと。
キャッサバはこの根茎部分を食べるんですね。
で、キャッサバってスーパーで見かけないし売ってないなと思っていたのですが、
日本では生の状態では輸入が禁じられているそうです。
なんだか、生のキャッサバにはシアン化合物という有毒な成分が含まれているからとのこと。
この成分を加工することで除去したものしか輸入できないことになっているからだそうです。

◆キャッサバ粉とタピオカ粉って、そもそも何が違うの?

実は、同じキャッサバから作られるのですが、製造方法が違うんです!

キャッサバ粉
さてさて、キャッサバ粉についてですが、キャッサバを 天日干しや加熱、発酵など施し、それらをそのまま粉末にするため、ビタミンCや食物繊維などの栄養価も豊富に摂取できます。
なぜ、天日干しや加熱、発酵するのかといいますと、 キャッサバには「苦味種」と「甘味種」の2種類があり、苦味種には毒性の強いシアン化合物が多く含まれているんです!(おどろき!)
その毒を取り除くために、天日干しや加熱、発酵などの処理をするんですね。
市販ではキャッサバを乾燥させ粉末状にしたもの と ローストしてあるものが売られていますのでご注意くださいね。
また、キャッサバ粉のブランドにより、粉質も変わりますのでご注意を。
これらについては、手に入るだけのキャッサバ粉で試作を重ねましたので、別ページでご紹介したいと思います。

タピオカ粉
その原料となるのが、キャッサバの澱粉のみを抽出し粉末状にしたもので、タピオカ粉・タピオカスターチといいます。
粉質はキャッサバ粉より片栗粉に似ています。
みなさまご存知!もちもちのみんな大好きタピオカができる粉です!
もちろん、小麦粉代わりに使うこともできます。
小麦粉にタピオカ粉を加えることでモチモチのパンを焼くことができます♪

おおまかにいうと
キャッサバ粉は、キャッサバを 天日干しや加熱、発酵させ、そのまま粉末状にするだけ。
タピオカ粉は、キャッサバに含まれるでんぷん質のみを抽出して粉末状にしたもの。
なんですね。
ですから、同じキャッサバの粉だと思って使用すると全く別のお料理が仕上がります(笑)
私はやりました(笑)
なので、みなさまには、くれぐれも間違えないようにと願うばかりでございます。

◆成分はどうなの?ってことですが

キャッサバ粉はキャッサバをまるごと粉末状にしているので、ビタミンやミネラルなどキャッサバに含まれる栄養素がそのまま。

タピオカ粉はでんぷん質のみを抽出しているため、成分もでんぷんだけ。
片栗粉、レジスタントスターチに似てますね。

◆食感や味わいはどうなの??

実は!
キャッサバ粉とタピオカ粉で味わいはあまり変わらないんです!
強いていうならば、キャッサバ粉の方がキャッサバの独特の匂いが残ってます。

しかし!
食感は大きく変わってしまいます。

キャッサバ粉は弾力のある食感、ややもちもち。水分等少ないとカチカチにもなりますのでご注意を。
タピオカ粉はでんぷん質のみなので弾力もあり、もちもちとした食感に。

◆そんでもって、キャッサバ粉は小麦粉の代用としても使えるのかどうかってことですが。

キャッサバ粉は小麦粉の代用になります!
しかしながら、小麦粉が持つグルテンが非常に優秀なため、グルテンを含まないキャッサバ粉でパンなどを焼こうとすると思ったよりも発酵で膨らみません。
また、小麦粉とは違って水分を多く吸い込んでしまいますので、水分や油分、卵などバランスが必要ですね。

でもって、実は、キャッサバ粉はクセがあります。独特な匂いがあるんですよ。発酵させるからですかね?
質感は小麦粉に非常に近い粉と、ブラジル料理などに良く使われる粗目の粉が売られています。
パンやケーキを作る場合は、小麦粉に非常に近い粉を使いましょう。

また、タピオカ粉も代用として使えます。
こちらは非常にもちもちに仕上がります。
キャッサバ粉よりは使い勝手が良いのですが、キャッサバの澱粉のみを抽出された粉ですので、栄養素は少なくなりますね。

◆キャッサバ粉・タピオカ粉を使うメリットって?

グルテンが含まれていない!
グルテンフリー食品を手軽に楽しむことができるんです!
小麦アレルギーの人は朗報ですよ~!
パレオ食に率先して使用していきたい食材ですよね。

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